桜新町の歯科、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます
僕の医療観では自分が受けたい治療しか患者さんに施したくありません。たとえそれが業界的に流行っていたり、主流となっていてもである。
いまやどこもかしこもインプラント!と宣伝している。どんなに埋入する骨がなくても骨を作ってから!なんて医院のホームページに書いてありますよね。わかりますけど、僕には極めて疑問であります。
1番短いインプラントでも骨量が不足していたら、積極的には僕は勧めません。ギリギリであるなら仕方なく骨量を増やす処置も並行して術中に行います。
患者さんの元々の骨量が基本であって初めから高さのない骨を増やすのは???エビデンス的にも半数は増やしてもまた吸収されてなくなってしまうからです。自分自身でも経験しています。骨を確実に増やしたいなら、自家骨移植がベストですが、処置する場所以外から骨を削り持って来たいですか?歯茎開いて?僕は嫌です。すると代用骨になりますよね?代用骨の補填材も?
僕は歯科に関連する業者さんの話を完全には信用しておりません。極論彼らは実際に患者さんと対峙するわけではないので、その商品が多く売れたらいいわけですもの、もちろん医療材料や道具を扱うという倫理観はあるだろうが、、、正直何回もがっかりした経験があるから。
接着剤一つとっても、どんどん歯科メーカーサイドは新製品を出すが、使ってみて一つ前の製品に戻す事もあります。
何でもそうですが、その業界で末長く使われている製品は、安定感ありますでしょ?歯科医は基本、新しいもの好きが多いから、すぐに飛びつくのは、、、
いずれにせよ、その場しのぎの治療ではなく、患者さんの何十年後も見て材料、治療法は選択するべきであると強く考えるようになっている。